ユーザ訪問

オメガスペースによる工場レイアウトサービス

世界トップクラスの金属加工機械の総合メーカーである株式会社アマダでは、お客様へのVRを活用した『工場レイアウトサービス』を展開しています。
金属加工機械の導入リピート率7割以上の達成に貢献するこの手厚い顧客サービスが、どのように成り立っていったのかを、デザインセンター デザイングループの田高知義様にお話を伺いました。

2010年10月

「自社工場を客観的に見ること」に、お客様が強い関心を示す

Q.御社がVRを活用した『工場レイアウトサービス』を展開し始めたきっかけは何だったのでしょう?

いまから約17年前、私たちはお客様にとって最も生産効率が良い工場を可視化・評価できるシステムを構築しようとしていました。当社の製品を導入すると、どの程度、工程が改善されるのか、時間短縮できるのか、という効果を表現したかったのです。しかし、当時は技術的な理由、費用対効果の理由から、そこまでの実現には至っていませんでした。

ただ、その試行錯誤を繰り返す中で、「自社工場をリアルタイム3Dで客観的に見る」ことができれば、お客様が強い関心を示してくれていることに気付いたのです。

自社工場をリアルタイム3Dで視聴、導入設備のレイアウトを検討する。

条件をクリアできた唯一のソフトが『オメガスペース』でした

そのことに気が付いてから、工場における導入設備のレイアウト表示に最適なソフトを探し始めました。

Q.それで当社のVRソフト『オメガスペース』をお選びいただいたんですね☆

いまでこそ言えますが、じつは3D CADやCG関連のソフトを30程度はあたっていました(笑)
ただし、2つの必須条件(下記参照)をクリアできるソフトが無かったのです。

ポイント

アマダ様がソフトに求めた2つの必須条件

① 大規模な工場でも、丸ごと読み込めて、リアルタイムに表示できること
② 既に保有するデータを読み込める割合(変換率)が高いこと

プレゼンルーム


そんな時、ソリッドレイ研究所のVRソフト『オメガスペース』に出会いました。
当社の求める必須条件をクリアできるとの説明を受けたのですが、最初は“まゆつばもの”だと思いました。「クリアできると言ってるけど、ホントかよ」といった内心でしたね(笑)
なので、“大規模な工場”と同等のデータを渡し、確かめることにしました。

ところが、『オメガスペース』はたったの一週間で課題である2つの必須条件をクリアしてきたのです。その瞬間、「このソフトならいける」との期待が広がりました。

その後、データを読み込める割合(変換率)についても、“4000”もあるデータのうち読めなかったのは、たったの“1”であったことからも、期待は徐々に確信へと変わっていきました。

オメガスペースによる工場レイアウト

『オメガスペース』の導入設備のレイアウト画面

工場レイアウトシステムの共同開発が始まった

Q.根幹となるソフトを決めた後、どのように『お客様の工場のレイアウトシステム』が開発されていったのでしょうか?

その後は、約半年をかけて当社とソリッドレイ研究所によって『オメガスペース』を根幹とした工場レイアウトシステムの開発に本格的に着手しました。

 

この開発では、GUIひとつとっても、お客様から見てわかりやすく、オペレーターも操作しやすく等々、細かく注文させていただいたのですが、『オメガスペース』はいろいろな方式に対応し、注文に応えてくれました。
『オメガスペース』の開発者と直接コミュニケーションでき、レスポンスも早かったおかげで、とくに障害もなく円滑に工場レイアウトシステムを構築できたことを記憶しています。

販促ツールに、付加サービスに、「レイアウトシステム」が活躍

Q.その工場レイアウトシステムは、実際にどのように使われているのでしょうか?

現在、伊勢原のアマダ・ソリューションセンターにはプレゼンルームが24部屋あるのですが、このルーム内には『オメガスペース』をベースとした工場レイアウトシステムが配備されています。

金属加工機械の新製品を、お客様の工場に導入、配置した場合のビジュアルをご紹介する販促ツールとして、製品をご購入いただいた後に生産効率を踏まえて、配置計画をご検討いただける付加サービスとして、この工場レイアウトシステムは活躍しています。

アマダ・ソリューションセンター

伊勢原のアマダ・ソリューションセンターの3階、2階には合わせて24部屋ものプレゼンルームが設けられている。

 

このシステムを使った工場レイアウトサービスは、表示されるのが“自社の工場”ということもあって、お客様からの反応はとても良いです。「あっ、ここは材料を置くからもっとスペースを空けなければいけないんだ」「通路から見て、これじゃやっぱり設備が見えないよね」といった具合に、細かな事にも気付くことができるのです。

サービスイメージ

Q.「工場レイアウトシステム」の、寸法線表示やレイアウト出力といった機能はよく利用されるのでしょうか?

もちろんよく利用しています。レイアウトデータの出力については、お客様は必ずお持ち帰りになられます。

 

Q.現在、どれぐらいのお客様がこの工場レイアウトサービスを活用されているのでしょうか?

 

8,000社を越えるお客様の工場レイアウトデータを管理しています。お客様はアマダ・ソリューションセンターに来れば、いつでもデータを引き出せます。

 

Q.病院のカルテのように、いつでもお客様の過去の情報(工場レイアウトデータ)を引き出せるんですね。

そんな感じです。 おかげで多くのお客様に、「アマダが持ってる、あの工場レイアウトシステムを見ながら新しい設備を検討しよう。」という風潮が出てきたんです。当社の金属加工機械の導入リピート率アップにも貢献しています。

【編集後記】

広大な敷地の中に立つ、アマダ・ソリューションセンター内には、ショールーム、プレゼンルーム、どれも目を見張るものばかりで圧倒されてしまいました。そんな緊張の中で始まったインタビューでしたが、田高様のざっくばらんなお話はお客様を大切にしている思いが強く伝わってきました。それにしても・・・ソリッドレイが「まゆつばもの」にならなくて良かった。開発陣に感謝です(*^-^*)

オメガスペースとは

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