探索との併用による「現在」と「過去」をつなぐ視点の獲得
平和教育にVR技術を活用

長崎大学 教育学部 様

2014年7月納入

<< 概要 >>
長崎大学 教育学部 藤木卓研究室にて、主に小中学生を対象とした平和教育のためのVRシステムをご活用いただいています。
--- 具体的には ---
GPSプログラムを使用し,原爆が投下された現在の街並を実際に歩き、その後、3DCGで構築された原爆投下直後の世界(バーチャル原子野)VRで体験して振り返り学習を行うことで、現在と過去をつなぐ視点の獲得が可能になります。

原爆投下後の浦上天主堂
3DCGで再現された原爆投下直後の浦上天主堂

@「現在」の体験
専用のGPSプログラム(アプリ)を搭載した端末を持って、原爆落下中心碑周辺の代表的な遺構等を実際に探索学習します。また、各所で記録写真を撮影します。

 

モニュメント写真



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A「過去」の体験(現在との比較)
@で取得されたGPS情報と画像情報がVRシステムへ移行され、実際に歩いたルートが足跡となって表示されます。また、写真を撮影した位置にその画像を表示することができます。この足跡や画像を表示したVRを用いて振り返り学習を行うことで、現在と過去をつなぐ視点の獲得が可能になります。

足跡が表示されたバーチャル原子野

※原爆投下直後のVR空間をウォークスルーし、探索学習で実際に歩いたポイントに近づくと、 そこで撮影した画像が表示されます。


3面ディスプレイによるVRコンテンツ

3面ディスプレイに表示される3Dコンテンツ

表示ディスプレイについて
本システムは、3Dディスプレイ3台を使用したマルチディスプレイシステムとなっています。3Dメガネを着用し、3DCGによるバーチャル原子野(爆心地から半径500メートル)をコントローラでウォークスルーします。
表示にはVR専用ソフトウェア「オメガスペース」を使用しています。また、オメガスペースのエディタを使用することで、各種表示の設定変更、編集が可能です。


VR技術が、重要な歴史を伝える教育現場で有効利用されることを願っております。


● 納入先 : 長崎大学 教育学部 様(HP:https://www.nagasaki-u.ac.jp/
● システム開発・構築、コンテンツ制作 : ソリッドレイ研究所(TEL:045-324-6841)




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